工業高校時代は、建築学科で家などの作りや設計の勉強をしました。資材などについては知識として学びましたが……川野建設に就職して、実際に現場に出て感じたことは「知らないことばかり」だということでした。私は、基本的には学校の勉強はそんなに好きではなかったんですが（笑）。いま、現場で学ぶことに関しては楽しいと感じています。それは、実際の作業を見て、納得しながら覚えられるからだと思います。事実に、現場で学ぶことは、学校で勉強してるよりも早く覚えられる感じがしています。

この仕事を選んで良かったと思う瞬間はいろいろあります。一番印象に残っているのは、自分が工事に携わった道路が実際に開通したその日の夜のこと。個人的に友人を誘って、その道をドライブしたんです。自慢げに自分が関わった仕事だと伝えると、友人も「すごいな」と言ってくれたことが忘れられません。

仕事をする上で普段から心がけていることは、問題を１人で抱え込まないこと。もちろん、。自分１人でなんとかできることであればそうするんですが……そうでなければ、とにかく早めに相談するように心がけています。そうすれば、大事にならずに済みますから。入社してすぐのころは、とくに自分の失敗はなかなか言い出せず、それで怒られたこともありました。そういう経験があって、報告、連絡、相談は早めにしています。

この仕事を始めてから、私自身の中で変わったことがあります。それは、人を見る目。今でもそうですが私は人見知りで、初めのころ、現場にいる少しこわもての職人さんに苦手意識があったんです。ところが、そんな人が新入社員の私に優しく話しかけてくれて、仕事のやり方などの相談に乗ってくれるんです。人を見かけで判断していた自分が恥ずかしくなる思いでした。

現在は、都内のポンプ場で沈砂池という水の留場工事の現場管理をしています。入社して４年が経ちますが1か所に長期という現場が多かったので、これまで携わった現場は３ヶ所くらい。そのため、社内でも、まだ話をしたことがない方がいるくらいなのですが……社長含めて社内のバイク乗りが集まって、休日にツーリングに行ったことが思い出深いです。観光地のほか、川野建設が入っているダムの現場を見に連れて行ってもらったこともありました。新しく入社する方の中にバイク好きがいれば、ぜひ一緒に走りたいですね。

今後の目標は、地図に名前が残るような規模の大きい現場を、職長として回すこと。そのためには、まだまだ勉強しなきゃいけないし、経験も積まないといけませんが、このまま頑張っていきたいと思っています。